お客様実例

株式会社ハイメックスさま父親の会社を受け継ぎ、自分自身や役員・社員の強みと向き合い共に成長していこうと奮闘し続けるハイメックスの中島社長。「強み引き出し」を導入してから現在に至るまで、味わってきた数々の苦闘を赤裸々に語っていただきました。

社長は何も言うな

当初は営業のトレーニング、コンサルティングという形

中島社長

このコンサルティングとの出会いは、学生時代の友人からの紹介で、当社が出展していた展示会場で突然やってきた。
コンサルタントの先生曰く、「中小企業の二代目・三代目は、決して事業計画で悩んでいない!」と言っていた。また、「「社員と話し合っていますか?」と質問をすると「話しています!」と大抵返答するが、皆話し合えていない。社長は本当に話していますか?」 と聞かれた。これらの言葉に心が響いた。紹介してくれた友人は、3年間のコンサルティングを通じて会社の改革を行ったとのことで、「えっ、このコンサルタントに頼るとそんな凄い事が出来るのか…」と同じ境遇に居た私は直感的に依頼することにした。 結果、私の場合は、友人とはまるっきり違う方向に進んでいる。コンサルティングの先生に出会って早や4年。この間、色々な心の地獄を見てきたが、今振り返ると平和な野原を歩いていただけなのかとも思える。このコンサルティングを通じて「笑って生きる強さ」を身につけられたかも知れない。

企業は変化に適当出来なければ駄目だと言われるが、変化に対応するためには、組織改革を行わなければならず、その為には社員が変わらなければならない。その為には、経営者、経営幹部が変わらなければならない。その技を身につけさせてくるきっかけを与えてくれたのが「強み引き出し」である。 このコンサルティングを取り組むために必要なことは、①自ら取り組む ②素直にやってみる ③相手の言葉を傾聴する である。

私は父親である創業者から代表を引き継いで10年近くが経過しているが、本気で経営をしていなかった。その背景には、①長男だから・・・ ②家族経営 これら2つの事柄が常に心に引っ掛かっていた。
このコンサルティングにより、以前よりは少し経営者としての自覚が出てきた。現在の心境になるまでの「気づき」について紹介する。

初めての真面目なヒアリングの帰り道、「社長は何も言わなくていいよ!」と先生(=強み引き出しを開発した偉大な変人)に言って頂き、「そうなんだ、私が部下に言えないことや、やれないことを先生が代わりにやってくれるんだ…」と勝手に思い込んでしまった。「社長の味方だから!」とも言って頂き、心強かった。
結果は、先生がやるのではなく自分でやらなければならないと気づくまで1年以上かかった。今思い返すと先生が言いたかったことは、「くだらない事、情けない事を社長が言うな!」だったのかも知れない。
このコンサルティングの期間中に極真空手を始めてみた。極真空手の精神に「口を慎んで心は広く」がある。この精神を先生も私に伝授したかったのだと思う。
「社長は、社長といっても部長レベルの事しか出来ていない!」と1.と同じタイミングで言われた。言葉の通りであるが、「自分自身が社長にも関わらず部長の能力や意識しかないのに、人の事や社員の事をとやかく言うべきでない!」ということをサラッと笑って言われた。

仲間を知る、直接言う

「心臓が止まると死ぬ=組織は衰退する」

中島社長

コンサルティングの最初の取組は、役員と管理職に分けて1年近く行った。会社役員のセッションでは、役員や管理職を身体に例え、「社長=心臓、専務=頭脳、常務=首、部長=手足」と説明してくれた。「心臓が止まると死ぬ=組織は衰退する」ということを話してくれ、役員達にどこまで響いたかは分からないが改めて社長の大切さを伝えてくれた。また、役員が部長の役割を奪っていないか、という話合いも行った。管理職セッションでは、「人材育成プログラム」について話を行っていたようだ。
この取組期間は、とにかく話し合う時間を作る事が目的だったと思う。業務の会話だけで会社経営について話し合いをしてこなかったので、相手を知るための貴重な時間だった。
また、幼少時代や学生時代を振り返る、というセッションも面白かった。各人の性格が幼少時代や学生時代に培われていることを知り、「なるほど・・・ だから○○さんは、〇○○な性格なんだ!」と気づかされた。
コンサルティングが始まり1年位が経過したとき、先生から日頃私が愚痴っていることを相手に直接言えと言われ心が怖気づいた。結果、殆ど私自身で言うことが出来ず、先生がやんわりと言ってくれた。
先生からは他社の事例を聞いており、「これをやると殴り合うこともある」と脅されていた。
今思い返すと先生が言い難いことを相手に言う手本をやって見せてくれたのだろう。
もう一つは、陰で愚痴を言うと必ず噂話で本人に伝わる。これで良い人間関係が築けることは決してないので、それを止めてくれた。
最近先生から言われたのは、「なんで直接言えないの、仲間なんだからダメなところを指摘して上げないと本人が可哀想じゃん!」と本人を前に笑って話してた。
このコンサルティングが始まり暫く時間が経つと今まで頼っていた社員達との距離がもの凄く空いてしまった。悔しくて悔しくて涙を流した。
社員と殆ど話をせず一人で悶々と仕事をしていると今まで仲が良いと思っていた社員達が「うるさいな!」と思うようになってきた。
今まで楽しく仕事をしていた社員達と距離を置いたことで一歩下がって客観的に物事が見えるようになったのかも知れない。
話しやすい社員にだけ話をし、苦手な社員から逃げていた自分を見つめたことで今までと違う世界が見えてきた。
それぞれの社員の良さを見つけ、そこを活かしてあげる。本で読んだことはあるが実行するのは難しい、自分自身が気づき、変わらない限りは出来ない技である。

ジャングル探検

自分自身の心が不安と戦う事が出来るようになってきた

中島社長

経営者の右腕、これを得ることが出来た社長は強い。しかし現実は皆苦労をしているのではないだろうか。私が初めて右腕という存在を明確に意識したのはこの強みコンサルと出会ってからである。創業者である父の右腕は、間違いなく私の母である。当社の場合、夫婦でコンビを組み創業をした。旦那である社長を信じ、また時には文句を言いながら必死に経営を行っていた。私はそんな姿を学生時代からずっと見てきた。しかし、そんなパートナーが居ないことに気づいたのは、このコンサルティングが始まって1年位経過してからである。その当時私は、カウンセラー(=テキトー菩薩と称するEQプロ)を「社外右腕」と頼っていた。社外取締役ならぬ、社外右腕である。ある意味自分自身を曝け出していた。今思い返すと恥ずかしい限りだが、助けられた。そして今、社内にシッカリと右腕を作る必要があることに気づいた。
強みコンサルの「社外右腕」は私が勝手に考えたことで、当時カウンセラーがどう思っていたかは不明である。しかしこの「社外右腕」は凄かった。私が苦しんでいることを別の場所で実際に経験をしてくれていた。真相は分からないが、悩みが多く一人旅に出ていたようだ。
共に悩み苦しんでくれる右腕を見つけ育成した社長は、幸せだ。それをやるのも社長自身である、と今は思っている。
コンサルティングが始まって2~3年間は、私の悩みをただただ聞いてくれるカウンセリングが続いた。色々な事に対する不安からか毎晩(毎朝?)2時位に目が覚めてしまう。強み引き出しの考え方に「社長?ジャングル、経営幹部?サバンナ、社員?平和の森」というステージがあるという教えを聞いていたので、「自分はジャングルの中を探検している。夜独りジャングルで寝ているのと同じ。野生動物に何時襲われるか分からず不安で寝れないのでは、翌日の探検に支障が生じる。夜はしっかりと寝て、翌日に備えるべき。不安よ、俺の頭から出て行ってくれ!」と念じるようになってから夜シッカリと寝れるようになった。
一時は、睡眠薬を病院からもらっていたが、今は自分自身の心が不安と戦う事が出来るようになってきた。
丁度この時期に読んでいた本に人間の思考は日中の明るい時にポジティブに働くと書いてあり、夜はしっかりと眠り、太陽が出ている時に考える方が良いことを学んだ。不安には実態がなく、自分自身で作り出していることを改めて痛感した体験である。

役目を演じる、やらせる、身につける

是非一度相談だけでもいいと思いますので、連絡を取ってみてください

中島社長

コーチングを受けている時、私が何か屁理屈みたいなことを言った時、コーチ(=テキトーな言葉で魅了する育成コーチ)から「それをやるのが社長としての役目だから、それを演技と割り切って出来ないの」と言われ心に響いた。社長として会社をより良くするために、嫌な役割を担う。その勇気にスイッチを入れることが経営者には求められる。
社長としてやるべきことはやる、経営幹部や管理職がやるべきことは、無理にでもやらせる。この力を身に付けることが今求められており、まだまだ出来ていないが少しずつ意識している私がいる。
数か月前に先生のコンサルティングを受けた時、「私がやっていることをよく見て、それを身に付けてくれ。それが出来れば怖いものはない!」と言われた。この言葉に刺激を受けた。人材を縦横無尽に活用するスキル、相手の強みを引き出すスキル、これらのスキルを体得するためにこの強み引き出しコンサルティングはあるのだと… 身に付けたいと素直に思い、今も日々苦手なことに挑戦しており、楽しくなってきた。このスキルが身に付けたら確かに怖い物はない気がする。日々精進です。

ルーマスのコメント

中島社長と初めて会った時、グローバル志向の強い紳士的な若手社長という印象を抱きました。いつも大きな夢と志を持っているが社員にはなかなか伝わらない。その思いを伝えるためには自身の強みの原石を磨き続けなくてはいけない、ということに気づいた中島社長。我々は伴走チームのごとく中島社長や役員・幹部と向き合い続けています。

株式会社ハイメックスさま

http://www.himecs.com/

ハイメックスは、顧客第一主義の『ハートフルカンパニー』を基本理念に掲げ、他ではどこもやっていない「オンリーワンテクノロジー」を追求し、独自の事業を展開しています。 また、新しい時代に合った物づくりを模索するとともに、次世代の人材育成にも注力。自分たちの足でしっかりと歩ける物づくりを心がけてきたこの精神こそが、多くのお客様に共感いただき、信頼につながっています。

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